さまざまなスポーツのコーチングの現場で、“暴力”問題の発生は後を絶ちません。 昨年8月よりJOSA&FISO※1とNon-Violence Project(NVP)※2の3者は、この問題の解決策について協議を重ね、今回、コラボレーションが一年越しで結実しました。 具体的には、今年の8月に、フィリピンオブスタクルスポーツ連盟※3主催のもと、マニラで開催される『3 CERTIFICATIONS FOR YOUTH / KIDS COACHING IN AUGUST 2023』において、NVPの平和教育プログラム「Train the Trainer」が実施されることになったのです。二日間にわたり、10名のオブスタクルスポーツのコーチを対象にこのプログラムを実施し、スポーツの現場で発生するコンフリクトをいかに平和的に解決していくか、を学んでもらうものです。
NVPからは、NVP Japanのプレジデントであるヘッドマスタートレーナーの森本が講師として参加します。 このプログラムにはNVP、FISOのほかにWorld Athletics※4が加わります。 FISOはユースへのコーチングの指導、World Athleticsはキッズアスリートたちへのトレーニング指導についてのワークショップを予定しています。 NVPとFISOはこれを皮切りとして、「スポーツと平和教育の融合」プロジェクトを東南アジア各国、そしてグローバルへ展開することを計画しています。ここから、どこのスポーツ団体もまだ取り組んだことのない、「スポーツと平和教育の融合」へのチャレンジがスタートします。 ※1:FISO (World Obstacle)…オブスタクルスポーツの国際競技連盟。JOSAもFISOの認定のもと、日本におけるオブスタクルスポーツの統括を担っている。 ※2:Non-Violence Project(NVP)…1980年にジョン・レノンが銃殺された事件をきっかけに、若者や子どもたちに「平和と非暴力」の普及活動がスタート。1993年にスイスに非営利法人NVPを設立。世界の12カ国で活動を展開し、これまでに800万人以上の若者や子どもたちに平和教育プログラムを普及している。2015年にNVP Japanを設立。 ※3:フィリピンオブスタクルスポーツ連盟…オブスタクルスポーツの、フィリピンにおけるNF。 ※4:World Athletics…陸上競技の国際競技連盟。競技規則を整備し、加盟団体の統括と世界的な競技大会の運営を担っている。