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2022.05.02
オブスタクルスポーツが近代五種の新種目候補に!!
UIPMのワーキンググループと FISOのプレジデント・Mr. Ian Adamson (右)
2022年5月2日、ハンガリーのブダペストで開催された国際近代五種競技連盟 (UIPM)の会議で、乗馬に替わるテスト種目としてオブスタクルスポーツが選択されました。

近代五種は、1912年のオリンピックで近代オリンピックの創始者であるクーベルタン男爵によって、スポーツ万能な選手に栄誉を与えようと導入されました。
『東京2020オリンピック』(2021年開催)期間中、近代五種のドイツのコーチが言うことをきかない馬を撲る様子を撮影した画像が人々の目に触れ、非難の的になりました。これをきっかけに、近代五種は現在の形(五種目のうち、一種目が乗馬である形)では『パリ2024オリンピック』後、オリンピックプログラムから除外されることになりました。
これに対処するためにUIPMによって設立された新五種競技設定のためのワーキンググループ(New 5th Discipline Working Group)は、乗馬に替わる競技の最有力候補としてオブスタクルスポーツを選択し、テストイベントを開始すると決定しました。これは、候補となった62競技からのプレゼンテーションを受けて決定されたものです。

ワーキンググループは、『ロサンゼルス2028オリンピック』で近代五種がプログラムに採用されるために国際オリンピック委員会(IOC)から提示された要件を考慮に入れ、競技のコストと複雑さを大幅に削減し、安全性、親しみやすさ、普遍性、若者へのアピール度を向上させる新しい種目を導入する、という観点からオブスタクルスポーツを選択しました。
具体的には以下のような理由が挙げられています。
①クーベルタン男爵によって作成された近代五種のDNAとの互換性がある
②コストと複雑さを軽減できる
③世界中の人々がアクセス・参加できる
④若者を中心に幅広い年齢層に人気がある
⑤世界中の人々が見て楽しめて魅力的である
⑥施設がシンプルで安全であり、世界中で競技会が開催しやすく持続可能である

最初のテストイベントは6月下旬にトルコのアンカラで開催される『UIPM 2022ペンタスロン・ワールドカップ』決勝に続いて実施され、近代五種のオリンピック選手が初めてオブスタクルスポーツのアスリートと一緒に競技する機会となります。
ワールドオブスタクル(FISO)のプレジデント、イアン・アダムソンは次のように述べています。
「私たちは、UIPMと協働できることをとてもうれしく思います。オブスタクルスポーツは、近代オリンピックや古代オリンピックを含め、広い意味でとても長い歴史を持っています。現在、140 以上の国で何億人もの人々が観戦し競技しているオブスタクルスポーツがオリンピック競技である近代五種の一種目として導入されることは、アスリート、観客、そして世界中のスポーツを愛する人々に、新たに多くの機会を提供するでしょう」。

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