徳島市にある「ナーサリー富田幼児園」の学童の小学生30名ほどが吉野川コースに来訪し、初めてオブスタクルスポーツを体験しました。
そもそも、これは「ナーサリー富田幼児園」の園長からお話が舞い込んだといいます。
この幼児園は、「国際教養と責任の行使」という教育指針を掲げ、時事問題、国際イベントなどに関する取り組みを行っています。
今回、吉野川コースが新設されたニュースをご覧になり、パリオリンピックが開催されている期間中に子どもたちがコースを体験することで、国際的なスポーツを通じて心身の発達促進と向上心の醸成の一助になるのではないか、と考えられたそうです。
その後、園長と子どもたち4人がコースの下見に来られ、一緒に安全性の確保について細かく打ち合わせをし、園の先生にもサポートしていただくことで体験が可能だと判断。8月7日に、コースの体験が実現しました。
「ナーサリー富田幼児園」では、オブスタクルスポーツが2028年のロサンゼルスオリンピックから、近代五種の一種目として採用されることを受けて、事前にそれを視覚的に認知しやすくするためにアメリカの国旗である星条旗を作成してくださいました。白い布に星の数や赤白線の意味などを調べてそれを描き、色を塗っていく…。どんどんイメージ通りの旗ができあがっていく工程を、子どもたちはとても楽しんだといいます。
モンキーバー、ホイール、リング、クリフハンガー、フィニッシュウォールの各オブスタクルでコースのスタッフと先生が見守る中、小さい身体を大きく使ってオブスタクルをクリアしていく姿にはさわやかな感動すらわいてきます。
中には、ボルダリングなどを経験している子どももいて、なんと8つのオブスタクルをクリアしたそう。
15分おきに水分補給しながら、子どもたちは夢中になって難しい課題に挑戦し、手にマメまで作りながらも楽しんでいました。
体験会を終えて、先生からは「生涯を通して様々なスポーツを楽しめる人間になり、その中からオリンピック選手になるような子供も出てくるととてもいいですね」、「子どもたちがそれぞれのペースで課題に挑戦することができるので、負けん気が強い子、努力家な子など、それぞれの個性が見えてとてもよかった」「楽しそうに取り組んでいたのが何より印象に残った」などのコメントをいただきました。
オブスタクルスポーツは、それぞれのオブスタクルをクリアするために、文部科学省が提示する「幼児期運動指針」にある、身体のバランスを取る動き、身体を移動する動き、用具などを操作する動きをはじめとした、多様な動きが必要となるスポーツです。いわば、スポーツに必要とされる基本的な動きを学べる、体験できるあらゆるスポーツのベースとなる競技、と言えます。
そしてオブスタクルスポーツの多様な動きから、さまざまなスポーツへの導線が描かれていくのです。
ぜひ、今後も子どもたちのスポーツの世界への扉となるオブスタクルスポーツを、どんどん活用してほしいと願います。
「ナーサリー富田幼児園」のみなさま、どうもありがとうございました!!