OBSTACLE
SPORTS
オブスタクルスポーツの“オブスタクル”とは、英語で障害物という意味です。文字通り、オブスタクルスポーツはいろいろな障害物をクリアしてタイムを競うものです。
「走る」「跳ぶ」「登る」「つかむ」などさまざまな動きを通じて、アスリートが自分自身の肉体的・精神的な可能性にチャレンジするスポーツです。
オブスタクルスポーツにはニンジャレース、オブスタクルコースレーシング(以降、OCR)、アドベンチャーレースなどがあります。現在、国際オブスタクルスポーツ連盟(以降、FISO)を頂点とし、世界各国で100以上のオブスタクルスポーツ団体が活動しています。
現在、オブスタクルスポーツ人口は2,000万人を超え、そのうちの約2万人のトップアスリートたちが世界各国で開催されている競技大会に参加。2017年からは毎年、FISO公認ワールドチャンピオンシップが開催されています。
オブスタクルスポーツの一種目であるOCRは、TBSの「SASUKE」がベースとなった海外の人気TV番組「Ninja Warrior」にインスパイアされたもので、2024年4月には徳島県吉野川市に日本初のFISO公認コースである『オブスタクルスポーツ吉野川コース』がオープンしました。これは100mに12のオブスタクルが設置されている、世界でも珍しい常設コースで、ワールドチャンピオンシップを開催できる条件を満たしています。
4月20日にはデモ大会を開催、海外からも世界トップクラスのアスリートが招聘され、日本で初めてオブスタクルスポーツがお披露目されました。
2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックでは、それまで水泳、フェンシング、馬術、レーザーラン(射撃とランニング)からなっていた近代五種競技の、「馬術」に替わる新たな種目としてオブスタクルスポーツが採用されることが決まり、話題になりました。この、近代五種競技で採用されるオブスタクルスポーツは、70mに8つのオブスタクルを配置したもので、OCR100mをコンパクトにまとめたものといえます。
2024年10月13日には、『オブスタクルスポーツ吉野川コース』で日本初の『第1回オブスタクルスポーツ(OCR100m)日本選手権』を開催し、JOSA公認大会を今後も定期的に開催し、オブスタクルスポーツの普及と競技人口の増加、競技としての価値の向上を目指していきます。
また、JOSAが企画・開発した、主に子どもたちをターゲットとしたオブスタクル施設である「オブスタクルボックス」が、2024年9月に『オブスタクルスポーツ吉野川コース』に設置されました。これは5m×4m×3mのBox型施設に9個のオブスタクルを集約したもので、OCR100mと比べ省スペースかつローコストで導入できます。これにより、多くの子どもたちがとても容易にオブスタクルスポーツに触れ、あらゆる身体の使い方を学び、楽しみを覚え、オブスタクルスポーツが子どもたちの健全な成長を促進する一助となることをめざします。
現在、JOSAは自治体・企業・学校などと連携し、オブスタクルボックスの全国各地への設置に取り組んでいます。